特許情報(第24回)台湾:AEP(Accelerated Examination Program)

2022/01/31

台湾:AEPAccelerated Examination Program

●台湾には、審査加速方法として、PPHに加えてAEP(Accelerated Examination Program)という制度があります。AEPは2009年から運用が開始されており、日-台PPHよりも古い制度です。申請には以下の4つの事由のうちいずれかに該当する必要があります。なお、[事由4]は、これまで「グリーンエネルギーテクノロジーに関するもの」、とされていましたが、2022年01月01日から「グリーンテクノロジーに関するもの」、へと変更されています。

[事由1]対応する外国出願が外国特許庁の実体審査を経て登録査定されたもの

[事由2]対応する外国出願が、米国、日本、欧州特許庁の審査意見通知書及びサーチレポートの発給を受けているが、審査結果は出ていないもの

[事由3]ビジネスの実施上、必要とするもの

[事由4]グリーンテクノロジーに関するもの

●AEP申請した場合の、最初のオフィスアクションが発行されるまでの平均日数は、[事由1]の場合は1.94月(2021年01月~12月)です。一方、PPHは1.78月(2021年01月~12月)となっています。いずれも、最初のオフィスアクションが発行されるまでの平均期間とされる8.64月(2021年01月~6月)と比べ、かなり短くなっています。

●なお、2021年度の、日本からのAEPおよびPPH申請実績は以下の通りです。

       AEP(日本からの申請)       67件

       PPH(日-台PPH)        368件

(出典:台湾特許庁ホームページなど)